2戦2勝と底を見せていないミッキーファイト(昨年12月撮影、ユーザー提供:zatsumuさん)
名牝
エアグルーヴの曾孫となる
ミッキーファイト(牡3、美浦・田中博康厩舎)が、ユニコーンステークス(3歳・GIII・ダ1900m)で無敗での重賞初制覇を目指す。
ミッキーファイトは父
ドレフォン、母スペシャルグルーヴ、母の父スペシャルウィークの血統。半兄の
ジュンライトボルトは一昨年のチャンピオンズCと
シリウスS。同じく
グルーヴィットは19年の中京記念を制している。さらに曾祖母の
エアグルーヴは96年のオークスと97年の天皇賞(秋)、4代母の
ダイナカールは83年のオークスの覇者。したがって
ドゥラメンテや
ルーラーシップ、
アドマイヤグルーヴと同じ一族となる。
ここまで2戦2勝。昨年10月の新馬(東京ダ1600m)はラスト100mの地点で2着が精いっぱいの態勢だったが、先頭の
セントラルヴァレーがゴール前で外に逃避。その間隙をついての差し切りだった。続く1勝クラス(中山ダ1800m)は好位から抜け出して5馬身差の圧勝。2着が後に雲取賞を制する
ブルーサンだから、決して相手に恵まれたわけでもなかった。時計もかなり優秀だったので、重賞級の逸材とみて間違いない。
今回は約4カ月半ぶりの実戦。500kg台半ばの超大型馬だけに尚更、仕上がりが気になるが、ここまで坂路とWを併用して入念に乗り込まれてきた。1週前のW追いも格上の
バジオウを相手に迫力満点の動きだったので、ほぼ万全だろう。兄2頭に続く3きょうだい重賞制覇を期待したい。