春の女王決定戦「第19回ヴィクトリアマイル」の1週前追いが東西トレセンで行われた。前哨戦の阪神牝馬Sを制したマスクトディーヴァ(牝4＝辻野)は開門直後の栗東CWコースで僚馬ロードオルデン(5歳2勝クラス)、ブリックワーク(3歳未勝利)と3頭併せ。大きく追走する形からリズム重視で運び、少しずつ前との差を詰めると直線、内からグイッとひと伸び。5F66秒9〜1F11秒5を馬なりで刻み、余裕を持ってフィニッシュした。辻野師は「追い切り後の息の入りも良く、思った以上にしっかり動けていた。先週に動かし始めてから一気に中身が入ってきた」と順調ぶりをアピールした。

　東京マイルで行われた前々走の東京新聞杯は出遅れが響いて不完全燃焼の6着。度外視できる。モレイラとの新コンビで挑んだ前走の阪神牝馬Sは好スタートから道中4番手で折り合うと直線であっさり抜け出し、2度目の重賞制覇。指揮官は「体をつくり込んでいなくて、あの競馬だから内容は良かったし、収穫も多かった。ジョッキーも一度乗って感触をつかんでいると思う」と期待を膨らませた。ビッグタイトル獲得へ、着々と準備を進めていく。