後続を振り切り勝利するピューロマジック (撮影・亀井 直樹)
3歳ス
プリントG3「第7回葵S」は25日、京都競馬場で行われた。横山和生(31)騎乗の8番人気
ピューロマジックが抜群のスタートを決めて逃げ切った。
アジアエクスプレス産駒はJRA重賞初V。勝ち時計1分7秒1は昨年の
モズメイメイと並ぶタイレコードだった。
個性を尊重して、持ち味を生かし切った。
ピューロマジックは17番枠から抜群のスタート。内に切り込み主導権を握ると、余裕の手応えで直線へ。2番手の
ペアポルックスに並びかけられそうになった時に
ゴーサインが出されると、ギアを切り替えてグイグイと加速。後続を封じて逃げ切った。横山和は「元気がいいというか、真面目すぎるくらい真面目。あんまりケンカをしないように気持ちを尊重してあげた方が、いい結果が出るかなと思いました」と振り返った。
臨機応変のレースプランだった。安田師は「今後に向けて
スピードを生かすだけじゃなく、メリハリを利かせられれば」と作戦を練っていた。直前のゲート裏での雰囲気を見て変更。「これは無理だなと。やめておこうとなりました。個性があるので押しつけないように」と明かした。
3月に定年解散した父の隆行厩舎から転厩初戦。手探りな面もあった中、確かな手応えも感じている。「レースに行くまでのしぐさを父の厩舎にいた時と比べると、まだ辛抱できているなと。緩さが解消してどう変化するかを見極めていきたい」と気を引き締めた。今後は夏のス
プリント重賞が選択肢に入る。若き快足馬の成長から目が離せない。
ピューロマジック 父
アジアエクスプレス 母メジェルダ(母の父ディープインパクト)21年2月18日生まれ 牝3歳 栗東・安田厩舎所属 馬主・スリーエイチレーシング 生産者・北海道新冠町の村田牧場 戦績8戦3勝(重賞初勝利) 総獲得賞金6876万6000円 馬名の意味は聖なる、純粋な+可能にすること。