高知南署は11日、高知競馬の競走馬2頭から禁止薬物であるカフェインが出た問題で、競馬法違反の疑いで男性厩務員(65)を書類送検した。
調べでは、厩務員はレース前日の1月1日と2日、カフェインが入ったビタミン剤を馬に食べさせた疑い。厩務員は「レース当日に(薬物を)やらなければ大丈夫だと思った」「高知競馬は出走回数が多く、馬が疲れていた。馬主の期待に応えたいと思った」などと話しているという。
2頭は当時、高知・田中伸一厩舎に所属していたセニョールベスト(牡9)とパラダイスゲスト(牝4)。1月2日と3日のレースでそれぞれ1着と2着に入ったが、レース後の尿検査で陽性反応が出たため、失格となっていた。