3歳牝馬による凱旋門賞前哨戦のG1ヴェルメイユ賞(2400m)は、今年の仏オークス1・2・3着馬の再対決に注目が集まっていたが、オークス馬
ブライトスカイは3着、オークス2着馬ダンスルーティーンは8着、そしてオークス3着馬
アナマリーは2着と、それぞれ敗退。6月の仏G2マルレ賞、前走の8月に行われたG3ノネット賞と重賞2連勝中だった上がり馬
パーリーシェルズ(
Pearly Shells、父エフィシオ)が優勝。通算6戦5勝とした。管理するF.ロアウト調教師によると、
パーリーシェルズは10月の凱旋門賞には向かわず、状態次第によっては、10月26日のBC出走の可能性があるとのこと。
3歳馬(牡牝)による凱旋門賞前哨戦G2ニエル賞(2400m)が、同じく15日にロンシャン競馬場で開催された。今年の英愛ダービー馬ハイチャパラル(High Chapparal)らが出走を取り消したため、3頭立てで行われたこのレースは、圧倒的な1番人気に推された今年の仏ダービー馬
スラマニ(
Sulamani)が、シェイク・マクトゥーム殿下所有の2着馬ガルフニュース(Gulf News、A.
ファーブル厩舎)を2馬身差斥けて快勝。3着は、仏G3リス賞勝馬で同じく
ファーブル厩舎のモロゾフ(Morozof)となった。
一方、古馬によるG2フォア賞(2400m)は、昨年の凱旋門賞2着馬アクアレリスタ(
Aquarelliste)が1番人気に応えて優勝し、今シーズン2勝目をあげた。2着には、昨年の仏ダービー馬で、今年6月に行われたG2
シャンティ大賞典勝馬アナ
バーブルー(Anabaa Blue)となっている。また、5月に行われたG1共和国大統領賞と6月に行われたG1ミラノ大賞典に勝ち、イ
タリアG1・2連勝をあげ、現在イ
タリア古馬最強と言われているファルブラフ(Falbrav)は3着だった。
現在、「
コーラル」が発表している凱旋門賞の上位人気馬は、
スラマニが単勝3.25倍で1番人気となっており、ハイチャパラル(3.75倍)、ゴーラン(9倍)、イズリングトン(10倍)と続いている。なお、マンハッタンカフェは現在13倍で6番人気となっている。