重賞3勝目を目指すノースブリッジ(昨年10月撮影、ユーザー提供:ひげまつりさん)
展開利を生かして粘り込みなるか。昨年のAJCC覇者の
ノースブリッジ(牡6、美浦・奥村武厩舎)が、札幌記念(3歳上・GII・芝2000m)で重賞3勝目を狙う。
ノースブリッジは父
モーリス、母アメージングムーン、母の父アドマイヤムーンの血統。母は12年のファンタジーSの3着馬。半弟の
タッチウッドは昨年の共同通信杯の2着馬。伯父の
ローレルゲレイロは09年に高松宮記念とスプリンターズSを制し、JRA賞最優秀短距離馬に選ばれている。
ここまで17戦6勝。一昨年の
エプソムCで重賞初制覇。昨年のAJCCで2つ目のタイトルを獲得した。その後は5連敗中だが、決して衰えはない。今年は海外遠征を敢行し、前々走のアミールトロフィーが
レベルスロマンス(
Rebel's Romance)、
ゼッフィーロ、
サトノグランツに続く4着。前走のクイーンエリザベスII世Cが
ロマンチックウォリアー(Romantic Warrior)、
プログノーシスに続く3着。国内外の強豪を相手に善戦を続けている。
今回もかなりの強敵相手となるが、展開利はある。メンバーを見渡すと、逃げ脚質は
アウスヴァールの1頭のみ。他に積極的に運びたい馬も
ドゥラエレーデぐらいとあって、緩い流れを好位で運べそうなのだ。勝負所までリズム良く運べれば、そうそう簡単にはかわされないはず。札幌の短い直線も味方につけて、まんまと押し切るシーンを期待したい。