函館スプリントSを制したサトノレーヴ(今年6月撮影、ユーザー提供:U.Yukiyaさん)
史上3頭目の偉業なるか。函館スプリントSを制した
サトノレーヴ(牡5、美浦・堀宣行厩舎)が、キーンランドカップ(3歳上・GIII・芝1200m)で重賞連勝を狙う。
サトノレーヴは父
ロードカナロア、母チリエージェ、母の父サクラバクシンオーの血統。半兄の
ハクサンムーンは12年の京阪杯、13年のアイビスSDと
セントウルSを制した快足馬。GIでは2着が2回、3着が1回あったものの、戴冠には届かなかった。遡れば
コスモドリームや
ウインブライト、
ラッキーゲランやオースミシャダイと同じ一族の出身となる。
ここまで8戦6勝。休み休みのローテーションではあったが、朱雀Sまで5戦4勝の安定した成績でオープン入り。休み明け、かつ重賞初挑戦となった3走前の阪急杯は4着だったが、続く春雷Sでオープン初勝利。勢いに乗って前走の函館スプリントSで重賞初制覇を果たした。好位を取れて、かつ直線でひと脚を使えるレース巧者。5歳といってもキャリアは浅く、今後のス
プリント界を担う存在となるだろう。
これまで函館スプリントSの勝ち馬は同年のキーンランドCに13頭が挑み、[2-1-4-6]の勝率15%、複勝率54%。勝ったのは10年の
ワンカラットと11年の
カレンチャンの2頭のみ。牡馬に限れば6頭が出走し、08年の
キンシャサノキセキと15年の
ティーハーフの3着が最高着順となっている。
サトノレーヴはジンクスを克服できるか。今回は主戦の浜中騎手が
ナムラクレアに騎乗するため乗り替わりとなるが、代役がレーン騎手なら頼もしい限り。是非とも重賞連勝を果たし、秋の大舞台の主役候補に名乗りを上げてほしい。