今週は秋のGIシリーズも中休み。土曜日には東西で2歳重賞(京王杯2歳ステークス、ファンタジーステークス)が行われる。東京では土日で計4鞍のメイクデビューが組まれており、芝2000mと芝1800mに血統馬がスタンバイ。それぞれ、どの馬が勝ち上がるのか注目だ。
【11月2日(土) 東京芝2000m】
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アロヒアリイ(牡、父
ドゥラメンテ、母エスポワール、美浦・田中博康厩舎)
オルフェーヴル産駒の母は芝1800〜2000mで4勝を挙げ、ターコイズS2着や中山牝馬S3着など重賞でも活躍した。伯父に
アドミラブル(青葉賞1着、日本ダービー3着)がいる。「なかなか良さそう。まだ全体的に途上なところがあるけど、走りの質はいい。心肺機能が高いし、長めの距離が合いそうです」と田中博康調教師。鞍上は戸崎圭太騎手が予定されている。
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エコログロス(牡、父
フィエールマン、母ターキー、美浦・手塚貴久厩舎)
母は芝2000〜2500mで3勝。叔父に
ダノンシャーク(マイルCSの他、重賞2勝)、いとこに
シンリョクカ(新潟記念)や
インターミッション(アネモネS)、姪に
スライリー(フ
ローラS2着)がいる。「牡馬にしては小柄だけど、いい動きをしている。お母さんも2000m以上で走ったし、長めの距離が良さそう」と手塚貴久調教師。鞍上は原優介騎手が予定されている。
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ダノンアンチュラス(牡、父
エピファネイア、母アンチュラス、美浦・国枝栄厩舎)
ディープインパクト産駒の母は芝1400〜1600mで2勝を挙げ、ファンタジーS2着や阪神JF5着など早い時期に活躍した。半兄に
シュトルーヴェ(重賞2勝=日経賞、目黒記念)や
アンティシペイト(七夕賞3着)、伯母に米G1馬(CCAオークス)の
ワンダーレディアンエルがいる。「フットワークが大きい。体つきからも長めの距離が良さそうです」と国枝栄調教師。鞍上は横山和生騎手が予定されている。
【11月3日(日) 東京芝1800m】
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レイニング(牡、父
サートゥルナーリア、母クルミナル、美浦・国枝栄厩舎)
ディープインパクト産駒の母は桜花賞2着、オークス3着の活躍馬。半姉に
ククナ(重賞2着4回)、半兄に
アライバル(重賞2着2回)、おじに
ピオネロ(重賞2着3回)や
セレシオン(新潟記念2着)、いとこに
アルテヴェローチェ(サウジアラビアRC)がいる。先々週(10月17日)の追い切りはウッドチップコースでラスト1F10.8をマークした。「まだ体形的には幼いけど、いい時計が出ているし、グンと良くなってきた。脚さばきが軽いし、折り合いの問題もない。いいところがありそうです」と国枝栄調教師。鞍上は戸崎圭太騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)