G1・6レースが行われた6日のロンシャン競馬場のハイライトを飾る、世界最高峰のG1凱旋門賞(芝2400m)が開催された。日本産馬&日本調教馬として初の欧州G1制覇を目指して参戦したマンハッタンカフェは、直線で全く伸びずに13着と大敗した。優勝したのは、ゴドルフィン所有のマリエンバード(Marienbard、牡5、父カーリアン)で、7月のドイツ賞、8月のバーデン大賞典に続くG1・3連勝を果たし、ゴドルフィン陣営にとって、95年のラムタラ、昨年のサーキーに続く3頭目の凱旋門賞勝馬が誕生した。2着は今年の仏ダービー馬スラマニ(Sulamani)、3着は6月の愛ダービー優勝以来の実戦となったハイチャパラル(High Chapparal)となり、能力の高さを証明した。マリエンバードを管理するS.ビン・スルール調教師は、10月26日にアーリントンで行われるBCターフか、11月24日のジャパンCへ向かう意向があることを示唆している。
また前日の5日には同じくロンシャン競馬場、G2ドラール賞(芝1950m)が開催された。田中勝春騎手が騎乗した日本のイーグルカフェは3着と健闘した。優勝したのはO.ペリエ騎手が騎乗した人気薄ダノマスト(Dano Mast、父アンファウェイン)。昨年の仏G2ジャンドショードネイ賞で重賞初優勝を果たしたダノマストは、これで今季4勝目を獲得。9月に行われた前走のG3ストックホルムCインターナショナルに続く重賞連勝となった。管理するF.ポールセン調教師によると、香港国際競走かジャパンC参戦を目標にしたいとの考えを明らかにしている。なお、1番人気に推されていたウェルビーングは11着と惨敗した。