GI初制覇を目指すアドマイヤズーム(今年11月撮影、ユーザー提供:INONECOさん)
アドマイヤ軍団が5年ぶりのJRA・GI制覇なるか。アドマイヤズーム(牡2、栗東・友道康夫厩舎)が、朝日杯フューチュリティステークス(2歳牡牝・GI・芝1600m)でGI初制覇を狙う。
アドマイヤズームは父モーリス、母ダイワズーム、母の父ハーツクライの血統。母は12年のスイートピーSの覇者。半兄のダノンブレットとヴィアメントはオープン馬。また、祖母のフォルナリーナは99年に桜花賞トライアルの4歳牝馬特別で3着だった。
ここまで2戦1勝。10月京都の新馬(芝1600m内回り)は1番人気に支持されたものの、先団インから伸びを欠いて4着。それでも一度使われた上積みは大きかった。同舞台となった11月の未勝利では番手から抜け出し、3馬身差の圧勝。血統馬らしいポテンシャルを見せつけた。今回は一気の相手強化となるが、まだまだ上積みが見込めるので楽しみはある。
かつては故・近藤利一オーナー、現在は近藤旬子オーナーが使用している冠名「アドマイヤ」の馬は、これまでにJRAで重賞を62勝、GIを13勝している。ここで19年のNHKマイルCのアドマイヤマーズ以来約5年半ぶり、そして近藤旬子オーナーにとっては初のビッグタイトル獲得となるか。アドマイヤズームが孝行息子となることを期待したい。