「香港ヴァーズ・香港Ｇ１」（８日、シャティン）

　善戦及ばず、桜花賞馬ステレンボッシュは３着に敗れた。不利な大外枠から発進し、１角は後方２番手。向こう正面では最後方までポジションを下げる苦しい競馬を強いられた。勝負どころで外から一気にまくり、直線で一度は先頭に立ったが、早めにアクセルを踏んだ分、ラスト１Ｆで失速。内を突いて伸びてきたジアヴェロット、ドバイオナーの英国馬２頭によるワンツーフィニッシュの前に屈した。

　引き揚げてきたモレイラは「素晴らしい走りでした。不運な枠だったためにラチ沿いのポジションを取れませんでした。とてもいい馬です。彼女のきょうのパフォーマンスを誇りに思います」と健闘をたたえる。国枝師は「強い競馬をしたのですが、結果的に３着ということでやはり残念」と唇をかんだが、「これが彼女の実力ではないと思うので、またチャンスがあれば遠征に行きたいなと思います」と来季のリベンジを誓った。