【有馬記念】ダノンデサイル ダービーとは違う自然体リハ 同一年制覇へ安田師「精神面の方を重要視」

2024年12月19日 06:00

 安田師を背に栗東CWで準備を進めたダノンデサイル(撮影・石湯恒介)

 「有馬記念・G1」(22日、中山)

 穏やかに逆襲の刃を研ぎ澄ました。今年のダービー馬ダノンデサイルは18日、安田師が騎乗して栗東CWで追われ、6F83秒2-37秒6-11秒6。馬なりで終始リラックスした様子だったが、雄大なフットワークでチップを蹴り上げ、自然体で大一番への準備を進めた。

 ダービーや菊花賞の中間に見せた、栗東CWで6F80秒を切るハードな調整は心肺機能を高める「動」の調教。その点、今回は精神面の充実に重きを置いた「静」の調教を積んできた。トレーナーは「気負っているわけではなく、1回使って闘争心も完全にオフにならずに来られましたので、強い負荷よりも精神面の方を重要視しました」と中間の調整を説明する。

 その上で「先週の時点でレースが近いことを察していると感じましたので、オーバーワークにならないことを前提に。ストレスを与えないように好きに走らせ、最後はスカッとしていいよと解放してあげたぐらいです」と最終追い切りの意図と感触を伝えた。

 今回が古馬初対戦。先輩ダービー馬2頭を含む、G1馬10頭が集結する。指揮官は「経験したことのないタフなレースになると思います。ただ、対応できるかなという準備はしてきました」と説明しつつ、「気負わず、集中力をもって無事にゲートインすることだけを考えたい」と、100%の能力を発揮させることだけを考えている。

 同一年にダービーと有馬記念を制すれば、1984年シンボリルドルフ、86年ダイナガリバー、94年ナリタブライアン、2011年オルフェーヴルに続き史上5頭目となる。ただ、あくまでも追求するのは記録よりもダノンデサイル本来の走りだ。菊花賞はイレギュラーな展開で6着に敗れたダービー馬が、暮れのグランプリで逆襲の一歩を踏み出す。

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