スペシャルウィーク(写真上)とダノンデサイル(写真下、ともに撮影:下野雄規)
今年のアメリカジョッキークラブカップ(4歳上・GII・芝2200m)には、昨年の日本ダービーを制したダノンデサイル(牡4、栗東・安田翔伍厩舎)が参戦する。日本ダービー馬の出走は99年のスペシャルウィーク以来、実に26年ぶりだ。
スペシャルウィークとダノンデサイルには共通点が多い。ともに関西馬で、クラシックを前に中山で重賞勝ち。日本ダービーでGI初制覇を果たしたが、菊花賞では1番人気に推されながら敗れている。さらにレースこそ異なるが、古馬初対決のGIで敗退。何より驚くのはともに年明け初戦となったAJCCで新たなパートナーを迎えることだ。スペシャルウィークは武豊騎手が海外遠征中だったため、O.ペリエ騎手と初タッグ。一方、ダノンデサイルは横山典弘騎手にマテンロウレオの先約があったため、戸崎圭太騎手で参戦することが決まっている。
今後のローテは未定だが、春の大舞台を目指すダノンデサイルにとっては、内容も結果も求められる一戦。戸崎騎手を背に迎え、26年前のスペシャルウィークのような圧勝劇を見せてほしい。