世代上位の実力を示したいサトノエピック(撮影・園田高夫)
「プロキオンS・G2」(26日、中京)
レベルが高いダート4歳世代。その中で上位争いを繰り広げてきた
サトノエピックが反撃に出る。直近2戦は大敗も、昨年はユニコーンS、東京ダービーでいずれも2着に好走しているように実力は確か。前走のアンドロメダS14着は芝だったこともあって参考外。ダートに戻る今回が真価を問われる一戦となるが、高杉との新コンビで復活Vを決めてみせる。
フォーエバーヤングや
ラムジェットを筆頭に、現在のダート路線で非常に層が厚いと言われる4歳世代。その最前線で戦ってきた自負がある。「曲がりなりにも重賞で着に来ているんだからね。ここらで格好をつけてほしいな」。そう力を込めた国枝師の視線の先に、
シャドーロールを着けた
サトノエピックがいた。
昨年のユニコーンSと東京ダービーで連続2着。いずれも
ラムジェットには完敗したが、のちにレパードS&名古屋大賞典を制した
ミッキーファイト、JBCレディスクラシックVの
アンモシエラといった実力馬に先着して、世代上位の力は示した。
しかし、昨秋からの復帰後は精彩を欠いている。「(ジャパンダートクラシック13着は)相手が強かったのはあるけど、負け過ぎ。もう少し頑張ってほしかった」。不可解な大敗に国枝師も首をひねる。
前走のアンドロメダSで芝に再チャレンジするも、結果は振るわず14着。再び戦場をダートに戻すが、「中間は在厩で調整。大きく変わった感じはないけど、昨春と同じくらいの状態にはある。もう少しピリッとしてほしいところはあるが、もともとおとなしくて気合を表に出さない馬だからね」とうなずく。
21日火曜朝は美浦坂路を4F63秒9-15秒0で駆け上がり、翌日の最終追いに備えた。「明け4歳世代は(ダート路線の)レベルが高い。その中で一番くらいになってほしいと思っていた馬なんだ」。このままでは終われない。関西若手のホープ・高杉との新コンビで復活を期す。