悲願の重賞初制覇を目指すボンドガール(24年5月撮影、ユーザー提供:リョッティーさん)
もう銀メダルはいらない。「ウマ娘」の藤田晋オーナーが所有する
ボンドガール(牝4、美浦・手塚貴久厩舎)が、東京新聞杯(4歳上・GIII・芝1600m)で重賞初制覇を狙う。
ボンドガールは父ダイワメジャー、母コーステッド、母の父
Tizwayの血統。母は16年の米G1・BCジュヴェ
ナイルフィリーズターフの2着馬。半兄の
ダノンベルーガは22年の共同通信杯の覇者で、23年のドバイターフで2着に健闘するなど、古馬中距離戦線で活躍中。22年のセレクトセール1歳では2億1000万円(税抜)の高値で取引された。
ここまで7戦1勝。重賞では6戦して昨年の秋華賞など2着が4回、3着が1回。唯一、昨年のNHKマイルCではブービーの17着に大敗しているが、直線で致命的な不利があったので参考外でいい。近走は差し競馬を覚えているが、その気になれば前に行ける自在性もあり、大崩れするイメージはない。
藤田晋オーナーはこれまで
ジャングロ、
フォーエバーヤング、
シンエンペラー、
エリキングで国内外の重賞を9勝しているが、牝馬では未勝利。ここでオーナーに「初勝利」を届けるとともに、「最強の1勝馬」の異名を返上し、春の大舞台へと向かいたい。