昨夏のデビュー戦を快勝したカムニャック(24年8月撮影、ユーザー提供:チアシーさん)
名牝ダンスパートナーの曾孫となるカムニャック(牝3、栗東・友道康夫厩舎)が、京都10Rのエルフィンステークス(3歳牝・リステッド・芝1600m)でオープン初勝利を狙う。
カムニャックは父ブラックタイド、母ダンスアミーガ、母の父サクラバクシンオーの血統。母と祖母のダンスオールナイトはともにJRAで5勝を挙げたオープン馬。そして曾祖母のダンスパートナーは95年のエルフィンSで2着。後に同年のオークス、さらに96年のエリザベス女王杯を制した名牝だ。遡れば4代母は名繁殖牝馬のダンシングキイなので、ダンスインザダークやダンスインザムード、エアダブリンやフェデラリストと同じ一族となる。
ここまで2戦1勝。昨年8月の中京の新馬(芝2000m)は上がり勝負を後方から突き抜けて3馬身半差の圧勝。重賞でも即通用と感じさせるパフォーマンスだった。一転、前走のアルテミスSは1番人気に支持されながら、好位から伸びを欠いて0秒2差の6着。とはいえ、当時は出来もひと息だったとのことだから、見限るのは早計だろう。
リフレッシュを挟んだ今回は汚名返上を期す一戦だ。30年前に曾祖母が2着に終わった出世レースを制し、春の大舞台に弾みを付けてみせる。