種牡馬として大活躍したフレンチデピュティが1月6日、繋養先の社台スタリオンステーションで老衰のために死んでいたことが分かった。33歳だった。
フレンチデピュティは父Deputy Minister、母Mitterand、母の父Hold Your Peaceの血統。現役時代は米国で6戦4勝。デビューから4連勝で95年のG2・ジェロームHを制し、ラストランとなった同年のBCクラシックはシガー(Cigar)の9着だった。
現役引退後は米国のスリーチムニーズファームで種牡馬入り。01年のNHKマイルCとジャパンCダートを制したクロフネ、02年に米最優秀古牡馬に選ばれたレフトバンク(Left Bank)などを輩出。01年から社台スタリオンステーションで繋養されると、08年の桜花賞馬のレジネッタ、08年の天皇賞(春)を制したアドマイヤジュピタ、16年のチャンピオンズC覇者のサウンドトゥルーなど、芝ダートや距離を問わずに多くの活躍馬を送り出した。
17年の種付けを最後に種牡馬を引退。その後は社台スタリオンステーションで功労馬として余生を過ごしていた。
▼社台スタリオンステーション・徳武英介場長のコメント
「功労馬として33歳まで過ごし、天寿を全うしてくれました。父としてはもちろん、母の父としても素晴らしい馬でした。その血を引く馬が、これからも頑張ってくれると思います」
【フレンチデピュティ産駒の国内のGI/JpnI勝ち馬】
・ノボジャック…01年JBCスプリント
・クロフネ…01年NHKマイルC、ジャパンCダート
・フレンドシップ…06年ジャパンダートダービー
・ピンクカメオ…07年NHKマイルC
・レジネッタ…08年桜花賞
・アドマイヤジュピタ…08年天皇賞(春)
・エイシンデピュティ…08年宝塚記念
・サウンドトゥルー…15年東京大賞典、16年チャンピオンズC、17年JBCクラシック