川田将雅騎手重賞初Vはメジロ牧場最後のビッグタイトル メジロマイヤーの小倉大賞典

2025年02月20日 07:30

川田将雅騎手とメジロマイヤー(c)netkeiba

 今では日本を代表するジョッキーとなった川田将雅騎手の重賞初制覇はデビュー3年目の06年、小倉大賞典のメジロマイヤーだった。後の名手にとって思い出深い、そして結果的に「馬主・メジロ牧場」にとっては最後の重賞勝ちとなった一戦を振り返る。

 当時は土曜開催だった小倉大賞典。ハンデ戦らしく、この年も混戦模様だった。1番人気は前走の京都金杯が4位入線→12着降着だったエイシンドーバー。とはいえ、単勝は3.9倍だから、抜けた支持を集めているわけではなかった。2番人気は4.5倍で前年覇者のメイショウカイドウ。以下、ツルマルヨカニセ、アサカディフィート、ビッグプラネットまでが単勝10倍以下だった。

 レースは伏兵メジロマイヤーの逃げで幕を開けた。前半3Fは36秒0、5Fは60秒3のペース。3角にかかっても後続はペースアップしない。迎えた直線、メジロマイヤーが二枚腰を発揮して、後続との差を広げる。メイショウカイドウは伸びを欠いている。ただ1頭、内ラチ沿いからエイシンドーバーが追い上げてきたものの、並びかけるのが精いっぱい。メジロマイヤーと川田騎手が半馬身のリードを保ち、まんまと押し切ってみせたのだった。

 当時3年目の川田騎手にとっては、5回目の騎乗で待望の重賞初制覇。そして5年後に解散することとなるメジロ牧場にとっては、結果的に馬主として最後の重賞勝ちとなった。改めて振り返ると、時代の転換点ともなった一戦といえなくもないはずだ。

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