3年連続の中東遠征となるウシュバテソーロ(23年3月、撮影:高橋正和)
1年前の雪辱なるか。23年のドバイワールドC覇者のウシュバテソーロ(牡8、美浦・高木登厩舎)が、サウジカップ(南半球産3歳上、北半球産4歳上・沙G1・ダ1800m)でGI/JpnI・5勝目を狙う。
ウシュバテソーロは父オルフェーヴル、母ミルフィアタッチ、母の父キングカメハメハの血統。伯父のボールドブライアンは03年の東京新聞杯を制している。
ここまで37戦11勝。総獲得賞金は日本馬として歴代最多の22億4957万6400円に達している。国内では22年と23年の東京大賞典、23年の川崎記念を制覇。海外にも積極的に遠征し、23年のドバイワールドCでは日本馬としては11年のヴィクトワールピサ以来2頭目、ダート開催時に限れば初となる戴冠を果たした。しかし、昨年はサウジC、ドバイワールドCと海外G1で2戦連続の銀メダル。秋の始動戦となった日本テレビ盃でウィリアムバローズの逃げ切りを許すと、その後はBCクラシックが10着、東京大賞典が4着となった。明けて8歳だけに、多少なりとも年齢的な衰えがあるのは仕方ない。
今回は3年連続の中東遠征となる。こことドバイワールドCを使った後は種牡馬入りのプランもあるとのこと。昨年2着の悔しさを晴らすとともに、もう一度ビッグタイトルをつかみ取り、第二の馬生をより豊かなものにしてほしい。