「フェブラリーS・G1」(23日、東京)
血統というのは本当に奥が深く、面白い。恐らく、ダート界に新風を巻き起こすであろう“明け4歳世代”の一角・
ミッキーファイトの血統表を眺めながら、改めてそう思った次第です。
何と言っても、
パワーの源は4代母ダイナカール。私が競馬を知る少し前の名馬で、その当時からオジサン方が「大激戦となった83年オークスは必見」と話していた。5頭が横一線となったゴール前の攻防はまさに言葉通り。その子孫が今でも一線級で活躍しているのだから、日本競馬への貢献は計り知れない。
3代母の名牝
エアグルーヴについてはもはや言わずもがな。本流は
アドマイヤグルーヴ-
ドゥラメンテと続く系統だろうが、祖母ソニックグルーヴ-母スペシャルグルーヴの流れをくむ分流からダート界のスター候補が出てくるのだから、その多様性は大したもの。現役では、
ローシャムパークや
レッドモンレーヴもそれに該当するが、同じ
ドレフォン産駒で二刀流の活躍を見せる
デシエルトはかなり近い配合だ。
父
ドレフォン×母父スペシャルウィークは芝で5勝を挙げた
サーマルウインドと同配合だが、ダート適性は恐らく祖母ソニックグルーヴの父フレンチデピュティの影響だろう。母スペシャルグルーヴよりも100キロ近く重い超大型馬だけに、広くてワンターンの東京マイルはマッチしそうだ。