東京競馬場で2月23日(日)に行われるフェブラリーステークス(4歳上・GI・ダ1600m)。84年に創設された一戦で、97年に中央競馬のダート重賞として初めてGIに格付けされた。現在ではサウジCやドバイWCに向かう馬も増えたが、上半期の砂王者決定戦として、また一年のGI幕開けを飾るレースとして存在感を示している。本稿では同競走の開催にあたり、歴代勝ち時計をランキング形式で紹介する。
■1位 1分33秒8 22年カフェファラオ
史上2頭目の連覇を狙って出走した一戦。前年のフェブラリーS以降はかしわ記念5着、函館記念9着、チャンピオンズC11着と結果が出ていなかったが、得意の左回りワンターンに戻るとあって、2番人気に支持された。雨で締まった速い馬場の中、6番枠から外目3、4番手を追走すると、直線では残り200mを残して先頭に立つ強気の競馬。そのまま2着テイエムサウスダンに2馬身半差を付け、得意舞台での強さを改めて示した。
■2位 1分34秒0 16年モーニン
デビューは3歳5月と遅れたが、無傷4連勝でOP入り。続く重賞初挑戦の武蔵野Sこそ3着だったが、年明けの根岸Sで初タイトルをつかみ、フェブラリーSには2番人気で出走した。コーリンベリーが前半3ハロン34.1秒の緩みないラップを刻み、直線は差し馬勢が台頭する流れになったが、モーニンは4番手から力強く抜け出していく。最後はノンコノユメに1.1/4馬身差を付け、デビューから1年足らずで古馬GIタイトルをつかんだ。
■3位 1分34秒4 21年カフェファラオ
新馬戦を10馬身差、続くヒヤシンスSは大出遅れながら1.1/4馬身差、ユニコーンSは速い流れを2番手から5馬身差で3連勝と、初陣から圧巻のパフォーマンスの連続。だが、ジャパンダートダービーは7着、チャンピオンズCは6着と、GIタイトルには手が届いていなかった。21年のフェブラリーSでは好スタートから内3番手を追走すると、直線は楽に抜け出して着差以上の強さを披露。待望のビッグタイトルで、翌年の連覇につなげている。
今年のフェブラリーSには、東京ダート5戦5勝のコスタノヴァをはじめ、連覇を狙うペプチドナイル、9戦連続連対中のエンペラーワケアなど、混戦模様ながら好メンバーが揃った。25年最初のGIウイナーとなるのはどの馬、どの騎手か。発走予定日時は23日(日)の15時40分だ。