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【追憶の中山記念】96年サクラローレル 骨折明けで久々も何の 圧巻の勝ちっぷりで新時代の到来を告げた

2025年02月26日 07:00

96年中山記念を制したサクラローレル(手前)

 サイレンススズカヴィクトワールピサドゥラメンテなど過去の優勝馬に超一流ホースが名を連ねる中山記念。しかし、勝ちっぷりで言えば、この96年サクラローレルがトップだろう。4角8番手から2着ジェニュイン以下をなで切りにした決め手は、まさに圧巻だった。

 この時、サクラローレルは1年1カ月の休み明けだった。95年、東の金杯を勝ち、目黒記念で2着。いざ、天皇賞・春というところで骨折した。重傷で引退の危機すらあったほどだが、何とか復帰にこぎつけた。

 鞍上は横山典弘だった。それまで主戦を務めていた小島太騎手(引退)が調教師に転身。当時、関東の期待を一身に集めていた男に白羽の矢が立った。

 横山典の騎乗ぶりは大胆だった。15頭立ての13番手を追走。4角では外を回さず馬群突破に懸けた。

 ジェニュインが岡部幸雄(引退)に導かれ、インからするすると抜け出す。横山典は外に目線をやって、伸びそうな馬がいないことを確認すると、サクラローレルを外へと誘導した。

 サクラローレルの前脚は激しく芝を叩きつけ、一気にスピードを増した。先に先頭に立っていたジェニュインをかわす。そして力強く前に出た。1馬身4分の3差、完勝だった。

 記者の前に出てきたのは技術調教師(まだ厩舎を持たない調教師)の小島太師だった。「9番人気だってよ。記者のみんなにはもっと印をつけてもらいたかったなあ」と、まずは軽口からスタートした。「能力のある馬はやっぱり違うということだよ」。13度も手綱を取り、サクラローレルの凄みを肌で知る男は、しみじみと語った。

 その後、天皇賞・春でナリタブライアンを破り、有馬記念も制覇。サクラローレルは天下を取ったわけだが、その勝ちっぷりから受けた衝撃は中山記念が断然、上回っていた。何という強さだ、これからこの馬の時代が始まるのだろう。見ていたファンは誰もがそう思った。

 「こりゃあ、この先、この馬に全部持って行かれるぞ」。ウインズ後楽園にて、隣でレースを見ていたオジサンが、そうつぶやいた。筆者も首を縦に振った。

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