JRAの新人騎手7人が1日、中山競馬と阪神競馬でデビューを果たした。和田竜二騎手の息子である和田陽希(はるき)騎手(17)=栗東・杉山晴、現役6人目の女性騎手である谷原柚希(ゆずき)騎手(18)=美浦・伊藤圭、JRA初の沖縄出身騎手の上里直汰(うえざと・なおた)騎手=美浦・加藤士=などが初陣に臨んだが、初日は勝利を挙げることができず、プロの厳しさを実感する結果に。初騎乗を終えてのコメントは以下の通り。
和田陽希(阪神1R、12番人気
ビガーサンライズで10着)「思ったよりも周りを見ることができましたが、競馬の難しさを改めて感しました。阪神競馬場のお客さまエリアからよく見ていましたが、お客さまもすごく多くて大勢の方に見ていただけるというのはうれしいです。まずは新人賞を獲りたいと思っています。また、父は和田竜二騎手ですが、“和田竜二の息子”ではなく、“和田陽希騎手”として見てください。よろしくお願いします」
谷原柚希(中山2R、6番人気
スリーローズマリーで14着)「上位に来るチャンスがある馬でしたが、自分のことでいっぱいいっぱいになってしまって。周りも見えていなくて…。模擬レースと違ってタイトで、1頭動くだけで全体の動きが変わってしまうことを知りました。きょうの経験を生かして、まずは自分の馬を真っすぐ走らせられるようにして、その上で勝ち負けできるようにしたいです」
上里直汰(中山1R、10番人気
マオノギミックで8着)「勝手も分からず緊張しましたが、レースが始まれば自分なりに冷静に乗れたと思います。もっとうまく立ち回れたかなと思うので、今後につなげたいですね」
遠藤汰月(中山2R、16番人気
ライブリブランコで10着)「乗り代わりでの初騎乗でしたが、緊張はしませんでした。実戦は難しかったですね。距離の間隔とかが身についていないので、きょう中に覚えて、あしたには新人じゃないと思われる騎乗をしたい」
舟山瑠泉(中山1R、2番人気
シウダーエヴィータで5着)「ゲートまでは落ち着いていつも通りに臨めましたが、模擬レースとは違い、経験したことがない多頭数のレースで自分自身が戸惑ってしまいました。前に出していきたいという気持ちが強く、焦ってしまいました。全体的に中途半端になってしまいました」
田山旺佑(阪神4R、13番人気
スマートビビットで11着)「地元の阪神が初めてのレースということで、すごく楽しみな気持ちで迎えられました。事前に準備していたので、レースは落ち着いて乗ることができました。目標とする騎手(川田、坂井)にはまだ全然近づけていませんが、一歩一歩着実に近づけるように、そして超えられるように頑張りたいと強く思いました」
森田誠也(阪神3R、8番人気
スターペスショウマで8着)「緊張していましたが、馬にまたがると緊張も和らいで冷静に乗れたと思います。競馬学校の模擬レースとは全く違う感触で、現役馬はパワフルで楽しかったです。これからもっともっとトレーニングを積んで体力をつけて、新人賞を獲ることを目標に頑張りたいです」