昨年4月の開催を最後にリフレッシュ工事に入っていた阪神競馬場が1日、
リニューアルオープンを迎えた。初日のメイン11R・仁川Sは武豊騎乗の9番人気
ルクスフロンティアが勝利。千両役者ぶりを見せつけた。
 JRA年間プロモーションキャラクターの佐々木蔵之介が来場。10R・阪神競馬場
リニューアルオープン記念で表彰式のプレ
ゼンターを務め、全レース終了後にはパドックでトークショーも行った。開門前から2020人のファンが列をつくり、初日の入場人員は1万7043人。昨年は「フリーパスの日」で入場無料だったこともあり、前年比96・4%だった。
 大幅に拡充されたファミリーエリアは、家族連れでおおにぎわい。新たにオープンしたボーネルンド監修のキッズエリア「あそび馬!」は、朝イチで全時間帯の予約(競馬場イ
ベント参加アプリから予約)が埋まるなど大盛況。好天にも恵まれ、屋外のキッズガーデンにも子どもの歓声が響いた。
 今回の
リニューアルは主にスタンドを中心に行われ、新たにさまざまなニーズに応える指定席が誕生。ファミリーエリアだけでなく、グルメエリアも充実した。
 また、コース形態の変更こそないが、リフレッシュ工事期間を利用し、芝コースは内から約10頭分で芝の張り替え、直線外側と向正面外側の路盤更新が、ダートコースは全面の路盤更新が行われた。検量エリアも従来の230平方メートルから440平方メートルに拡大。騎手ら関係者にも快適な施設に生まれ変わった。
 友田義孝阪神競馬場長は「本日は早朝より多くのお客様にご来場をいただきまして、誠にありがとうございました。約10カ月ぶりの阪神競馬開催を本日迎えることができ、活気ある場内の様子を見て、ご来場いただいたお客様には感謝の気持ちでいっぱいでございます」と感謝のコメント。「新たに生まれ変わりました“シン・阪神競馬場”にご家族おそろいでご来場いただきますようスタッフ一同皆さまのお越しを心よりお待ちしております」と結んだ。