20年菊花賞、コントレイル無敗3冠を首差まで追い詰めた”怪物馬“アリストテレス
スタンドのリフレッシュ工事が完了し3月1日に
リニューアルオープンした阪神競馬場では、現役時代にアイドル級の人気を誇った誘導馬も多数在籍。今回は、誘導馬として訓練中の
アリストテレスの現在について取材した。
アリストテレスは昨年6月に引退し、阪神競馬場で第2の馬生を歩んでいる。
コントレイルの無敗の3冠がかかった20年菊花賞でマッチレースを繰り広げ首差2着に惜敗。現役生活の終盤は惨敗が続き重賞タイトルは21年アメリカジョッキーCCの1勝に終わったが、ファンの多かった馬だ。
チャームポイントは「鼻の四角い白斑」。誘導馬への訓練は、個体差にもよるが半年から1年でデビューできるそう。馬場でおとなしくできるか、パドックを落ち着いて歩けるか、ジッと立つことができるかなどが誘導には必要。訓練を始めた昨夏、
アリストテレスについて取材した際には「基本ぼーっとしていることが多いです。すぐに下唇があいてきます。まだ幼さが残るため、周囲の環境や音に反応することはありますが、おだやかそう」と、誘導馬の資質は持ち合わせる様子だった。乗馬の際、子供たちとも触れ合うので性格の温厚さは大事な要素とのこと。3月7日時点で阪神競馬場業務課に取材すると「まだ誘導馬としてのデビュー日は未定」という状況だが、誘導馬になるためにじっくりと訓練を重ねているという。
阪神競馬場には他にも人気の誘導馬が多数。人気は
アフリカンゴールド・
シロニイがツートップ。工事前の阪神競馬場内の公園には、2頭を見ようと50人くらいの追っかけが来る日もあるという。