初重賞制覇を成し遂げたイグザルト(TCK提供写真)
「フジノウェーブ記念」(13日、大井)
圧巻の走りで1番人気の
イグザルトが待望の重賞初制覇。「第36回東京スプリント・Jpn3」(4月16日・大井への優先出走権を獲得した。2着に15番人気の
ボイラーハウス、3着にも8番人気のマザオが入り、3連単は90万円超えの波乱となった。3連覇を狙った
ギャルダル(5番人気)は見せ場なく7着に敗れた。
好スタートから3番手につけた
イグザルトが持ったままで直線へ。前走で後塵(こうじん)を拝した
デュアリストの逃げをラスト200メートル手前で並ぶ間もなくかわすと、あとは独走状態。軽く気合を付けただけで上がり最速を叩き出しての7馬身差。涼しい顔で
フィニッシュラインを駆け抜けた。
3走前にコンビを組んでから1、1、3着と抜群の相性を誇る御神本は前日の船橋10Rで地方競馬通算2900勝をマークしたばかり。「直線を向いた時ははじける手応え。馬に感謝ですね」と満足顔。前身の東京ス
プリング盃を4連覇した
フジノウェーブの偉業をたたえて作られたS3戦。そのウェーブで当レース2勝(通算4勝目)の鞍上は「このレースが近づくと思い出すね。いつでも心の中にいる馬」と芦毛のス
プリンターを懐かしむ。
JRAから転入初戦のサンタアニタトロフィーで2着。重賞挑戦4度目で結果を出した。2020年
トロヴァオ(現在は大井競馬で誘導馬)以来2勝目の荒山勝師は「力のある馬だと分かっていたし、オーナーと一緒に肩かけを取りたいと思っていた。達成できて良かった」。次走は未定だが、古馬ス
プリント界に6歳の新星が現れた。