4月末からホッカイドウ競馬で、6月には中央競馬でも新馬戦がスタートする。昨年はサートゥルナーリア産駒が27勝、ナダル産駒がダートで次々に白星を挙げて話題を集めた。新種牡馬の活躍は2歳戦線での見どころのひとつだが、今年デビューを迎える注目の産駒といえば。名牝ウオッカの4番仔にあたるタニノフランケルは、秘めたポテンシャルを種牡馬として発揮できるか。
タニノフランケルは父Frankel、母Vodka、母の父タニノギムレットという血統の愛国産馬。父は14戦14勝の成績を残した欧州の怪物で、種牡馬としても大成功している。タニノフランケルが外国産馬のため英字表記になっているが、母は日本が誇る名牝ウオッカ。07年に日本ダービーを制すなど、牡馬とも互角以上に渡り合い、生涯でGI・7勝を挙げた。
そんな両親から生まれた世界的良血馬は、17年8月にデビューを迎え、2戦目に早くも初白星をマーク。以降、芝の中距離戦を中心に実績と経験を積み、18年10月に大原Sを勝ってOP入り。年明けの中山金杯で3着、続く小倉大賞典でも2着と、重賞でも見せ場をつくった。現役最晩年には障害にも挑戦し、21年2月の出走を最後に引退。通算成績は26戦4勝で、重賞タイトルは無い。
その後はレックススタッドで種牡馬入り。初年度は57頭に種付けを行い、うち33頭が血統登録されている。中でも取りあげたいのは、「スカーレットテイルの2023」。同馬は3代母がダイワスカーレットにあたる。ウオッカとダイワスカーレットといえば、生涯5度の対決を経て、互いを高めあったライバル。08年の天皇賞(秋)では、2cmともいわれるわずかな差で勝負を分けたことも。そんな名牝2頭の血が入った産駒。デビューすれば、注目の的になることだろう。
父は残念ながら重賞タイトルに手が届かなかった。だが、血統背景は申し分ない。産駒の中から、競馬ファンを酔わせる名馬が誕生することを期待しよう。
※内容に一部誤りがございました。訂正のうえ、お詫び申し上げます。