昨年のホープフルSを制したクロワデュノール(24年12月撮影、ユーザー提供:旅っ程さん)
皐月賞(3歳牡牝・GI・芝2000m)は近年稀に見る1強ムードとなっている。言うまでもなく、主役はホープフルS覇者のクロワデュノール(牡3、栗東・斉藤崇史厩舎)だ。
昨夏のデビューから新馬、東京スポーツ杯2歳S、ホープフルSと無傷の3連勝。いずれも完勝だったが、「1強」の理由はそれだけではない。これまでに下した馬が次々と重賞やオープンを勝ったことで、自身の評価が上がっているのだ。東京スポーツ杯2歳S組では2着のサトノシャイニングがきさらぎ賞を制覇。ホープフルS組では2着のジョバンニが若葉S、3着のファウストラーゼンが弥生賞、4着のジュタが若駒S、11着のマスカレードボールが共同通信杯、13着のピコチャンブラックがスプリングSを制している。
84年のグレード制導入以降、皐月賞の単勝最低オッズは01年のアグネスタキオン、05年のディープインパクトの1.3倍だった。クロワデュノールは偉大な名馬2頭をオッズで超えることができるのか。そしてレースの結果は。いろんな視点で要注目の一戦となる。