競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
29日の毎日杯は
ファンダム(牡、美浦・辻)が後方追走から直線で大外へ持ち出すと、次位を0秒6上回るメンバー最速の上がり3F32秒5の末脚で直線一気を決めた。新馬-ジュニアCとマイル戦を連勝し、今回は初の千八だったが、全く関係なし。ポテンシャルの高さを見せつけた。次走は未定だが、今後はG1戦線での活躍が期待される一頭だ。
栗東にもだいぶ2歳馬が増えてきており、今回は角田厩舎、小崎厩舎の2歳馬を2頭ずつ紹介したい。
角田厩舎の
キタサンブラック産駒
アトモス(牡、母コミカル)は
バランスの取れた好馬体。ゲート試験は一発で合格した。「坂路で3月26日に4F54秒7、2日に55秒3。動きも良く、順調にきています。跳びが大きくて、芝の中距離くらいが向きそう」と師は
ジャッジする。
僚馬の
モズアスコット産駒
タガノアバンドーネ(牡、母タガノディーバ)もゲート試験は一発で合格。「ピッチ走法。ケイコも思った以上に動いているし、これからの成長が楽しみ」と手応えは上々だ。
小崎厩舎の
ハードシングス(牡、父
ゴールドドリーム、母アンジェラスキッス)について、師は「気性的に幼い面はありますが、ゲートはスムーズだし、仕上がりは早そう」と好感触。
カクウチ(牡、
アドマイヤマーズ、母トウカイファイン)は酒店の"角打ち"が馬名の由来。「牧場で十分に乗り込み、動きもいい。筋肉質でこの時期の2歳馬にしてはとてもしっかりしている。仕上がりも早そう」と早期デビューでのVを意識している。(馬サブロー栗東支局・塩手)