昨秋の富士Sで初重賞を制した後、マイルCSと東京新聞杯は10着が続いているジュンブロッサム(栗東・友道康夫厩舎)。次走はマイラーズC(4月27日・京都芝1600m)への出走を予定しており、今朝10日はレースへ向けた2週前追い切りを行っている。

　今回の帰厩では初めてのCWでの追い切り。単走だったが、馬の少ない時間帯にゆったりと馬場へ入り、じわっとキャンターに移行して、2コーナーから向正面へ入っていく。6F標識通過時もさほど速いラップにはなっていないが、少しでも乗り手が気を許してしまうと速くなりそうな雰囲気。

　3コーナーでもまだ我慢して、4コーナーあたりからスピードアップ。そうなるとギアが上がるのは速く、最後の直線に向いてトップスピードへ入っていく。そのスピードを持続したまま、ゴールへ向かって、この馬らしいスピード感ある動きとなった。

　時計は6F84.0〜5F66.8〜4F51.6〜3F35.8〜2F21.9〜1F11.0秒。能力の高さはすでに重賞を勝っているところでも分かるが、脚の使い方がひとつ鍵になってくるタイプ。追い切りでも加速に自在性が出てくると、もっとレベルの高い走りができるのかなと思うだけに、次週以降はそういったところにも注目してみたい。

(取材・文：井内利彰)