報知杯の第63回しらさぎ賞・S3は23日、浦和競馬場で牝馬10頭(
マーブルマカロンは競走除外)が1400メートルを争った。1番人気に推された
フェブランシェ(吉原寛)が先手を奪い、後続の追撃を許さず
ツーシャドーに5馬身差をつけて逃げ切り優勝。東京シンデレラマイルに続く重賞2勝目を飾った。優勝馬にはプラチナC・S3(5月28日、浦和)とスパー
キングレディーC・Jpn3(7月9日、川崎)への優先出走権が与えられ、関係者に報知杯と賞品が贈られた。
重賞2勝目
後続に影を踏ませず、
フェブランシェが圧巻の
スピードを見せつけた。好スタートから二の脚を利かせて、
カレンチャンキーとの先行争いを制すると、向こう正面で後続との差をさらに広げる。3コーナーで昨年の覇者
ツーシャドーが懸命に追い上げたが、直線で鞍上の
ゴーサインに応え、引き離してゴールを駆け抜けた。
東京シンデレラマイルに続き、報知杯での重賞2勝目に導いた吉原寛は「1400メートルでどれぐらい
スピードを生かせるかと思ったが、自分のペースで淡々と運べて、セーフティーリードで直線を迎えられた。初の浦和で物見をするところもあったけど、しっかり脚を使ってくれました」と評価。「JRA馬相手でもひけを取らない走りができるし、ダート
グレードでも結果を出せるように頑張りたい」とさらなる高みを見据えた。
同厩舎の
マーブルマカロンがレース前に放馬のアク
シデントで競走除外となったが、圧倒的1番人気に応えた走りに藤田輝調教師は「初の浦和コースに57キロでも勝ってくれて強かったですね。最後はまだ余裕がある感じでした」とたたえた。次走についてはスパー
キングレディーCを視野に入れ、女王への階段を駆け上がる。
◆
フェブランシェ 父
リアルスティール、母マイティースルー(父クロフネ)。大井・藤田輝信厩舎所属の牝5歳。北海道安平町・ノーザン
ファームの生産。通算14戦5勝(うちJRA10戦3勝)。総獲得賞金6827万9000円(うちJRA3977万9000円)。主な勝ち鞍は24年東京シンデレラマイル・S3。馬主は(有)キャ
ロットファーム。