「かしわ記念・Jpn1」(5日、船橋)
逃げ粘るラ
イバルを力でねじ伏せた2番人気の
シャマルがレース連覇を達成。5番人気の
ウィリアムバローズが半馬身差に粘って2着。フェブラリーSを制した1番人気の
コスタノヴァは追い込み届かず3着に敗れた。なお、6番人気の
ポタジェは3コーナー過ぎで競走を中止した。
こどもの日。大観衆で盛り上がったスタンドから“カワス・コール”が怒濤のように鳴り響いた。最高のパートナー・
シャマルで堂々と連覇を達成。力強く右手が高々と挙がった。
逃げたのは予想通り
ウィリアムバローズ。これを2番手でピタリとマーク。その後方で
コスタノヴァ、
ロードフォンスも虎視眈々(たんたん)と機をうかがう。直線は懸命に粘る
ウィリアムバローズ、後ろから2頭が猛然と差を詰めてくるが、ゴール寸前で半馬身差ねじ伏せた。
コンビを組んで6個目の重賞タイトルとなった川須は「最高です。馬に感謝しかない。うれしいです」と喜びを全開させた。昨年は泥んこ馬場での勝利。前走の黒船賞を良馬場で勝っているとはいえ、実績は重・不良馬場に集中。若干の不安はあったが、それを払拭する見事なVだった。
「前の馬も相当しぶといし、後ろからも絶対差し込んで来ると思っていたので“負けてたまるか”という思いで追いました」。一度はコンビを解消した時季もあったが、再びコンビを組んだ時は「もう絶対離さない」と意気込んでレースに向かった。昨年のかしわ記念で人馬初のJpn1制覇達成に涙したが、この日は満面の笑みだった。
松下師も「ジョッキーと話していた通りの展開。最後は力が入りましたけど、よくかわしてくれました」と喜ぶ。この後はいったん放牧へ出て、さきたま杯(6月25日・浦和)を目指す。「7歳だけど、まだまだ衰えもありません。(かしわ記念3連覇?)そうですね。黒船賞4連覇もしたいし、秋は(船橋の)JBCス
プリントも使ってみたい」。老いてますます盛ん。夢は膨らむばかりだ。