GI・3勝の名牝メイショウマンボ 9番人気評価を覆したオークスを振り返る

2025年05月20日 07:30

2013年のオークスを制したメイショウマンボ(撮影:下野雄規)

 4月25日、天国へと旅立ったことが報じられた名牝メイショウマンボ。今年は5月25日に迫るオークス(3歳牝・GI・芝2400m)を前に、改めてその足跡を振り返ろう。

 メイショウマンボは父スズカマンボ、母メイショウモモカ、母の父グラスワンダーの血統。祖母のメイショウアヤメはオープン2勝の活躍馬。「メイショウ」の松本好雄オーナーゆかりの牝系出身だった。

 2歳時の阪神JFは10着だったが、3歳を迎えて素質が開花。年明け初戦の紅梅Sこそ2着だったが、こぶし賞で2勝目を挙げると、フィリーズレビューで重賞初制覇を果たす。続く桜花賞で10着に大敗したことで評価を落としたものの、陣営は追加登録料の200万円を払ってオークスに参戦することを決めた。

 迎えた一戦、メイショウマンボと武幸四郎騎手は中団インで脚をためた。直線に向いて徐々に馬場の中程に出すと、鞍上がゴーサイン。これに応えてメイショウマンボが先頭に躍り出る。外からエバーブロッサムが迫るが、なかなか差が詰まらない。終わってみれば1馬身1/4差の完勝。武幸四郎騎手は06年菊花賞のソングオブウインド以来となる7年ぶりのGI制覇、そして飯田明弘調教師は初のビッグタイトル獲得となったのだった。

 感動に包まれたこの勝利はもちろん、フロックではなかった。秋には秋華賞とエリザベス女王杯を制し、JRA賞の最優秀3歳牝馬に選ばれる。4歳秋以降は苦しい競馬も続いたものの、その功績が色あせることはない。15歳での早世は残念だが、残された仔や孫が活躍し、メイショウマンボの名をさらに高めてくれることを願いたい。

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