6月1日(日)に東京競馬場で行われる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。今年も皐月賞馬ミュージアムマイルをはじめ、2歳王者クロワデュノール、無敗制覇を狙うファンダムなど好メンバーがエントリーしている。そんな世代の頂点を決する一戦でかつて生まれた記録とは。今回は「勝ち時計」にスポットを当てベスト3を紹介する。
かつて2分30秒近くを要していた走破タイムは、馬場管理の進歩、競走馬の能力向上などによって少しずつ短縮されている。トップは2分22秒の壁が破られた22年で2分21秒9を記録。同年の1000m通過は58.9秒のミドルラップ。直線はアスクビクターモアが2番手から粘り込みを図ったが、同馬の外からドウデュースが鋭く指し切り、最後はイクイノックスの追撃をクビ差封じてゴールした。
2位は21年の2分22秒5。前半1000m通過は60.3秒のミドルペースで、高速馬場も相まって各馬の脚は溜まっていた。直線は横に広がっての追い比べとなり、残り200mほどで1番人気のエフフォーリアが先頭に立ったが、内に切り返して追い込んだのがシャフリヤール。2頭が並んでゴールし、写真判定の結果、シャフリヤールに軍配は上がった。1着から3着まで上がり最速タイの33.4秒を記録するほど、決め手比べとなった。
3位は19年の2分22秒6。1番人気のサートゥルナーリアは出遅れて後方から。波乱の幕開けとなる。逃げたリオンリオンはハイペースで飛ばし、1000m通過が57.8秒の超ハイペース。だが、直線に入っても後続はなかなか差を詰められず、道中はポツンと2番手にいたロジャーバローズが先頭へ。ダノンキングリーも追ってきたが、最後はクビ差振りきって勝利。単勝93.1倍の伏兵があっと言わせた。
【ダービーの勝ち時計ランキング】
■1位 2分21秒9 2022年 ドウデュース
■2位 2分22秒5 2021年 シャフリヤール
■3位 2分22秒6 2019年 ロジャーバローズ