圧勝で重賞2勝目を挙げたコパノエミリア(撮影・中山伸治)
「第63回のじぎく賞」(22日、園田)
2番人気で愛知の
コパノエミリアが直線で一気に抜け出し、後続に8馬身差をつける圧勝で重賞2勝目を挙げた。2着は1番人気で浦和の
エスカティアが逃げ残り、3着には9番人気の
フセノオーロラ、最低12番人気の
チョッパスニーの地元馬2頭が同着で入った。
2着以下を一方的に突き放して、
コパノエミリアの強さが際立った。「思った以上の走り。笠松に似た小回り馬場で、コーナーで置いていかれないかと心配したが、動き出すといい脚を使った」と宇都英師。JRA1勝クラスから転入初戦の2走前に続き、グランダム・
ジャパン(GDJ)2025の3歳シリーズで2勝目を挙げた。
道中は逃げる
エスカティアを5番手で追走。「名古屋は直線が長いが、園田は小回り。ある程度の位置を取らないと差し遅れる」と吉村智。地元の剛腕が狙い通りにエスコートし、最終4角で先頭に並ぶと一気に加速。「久々に(後続を)離すなという手応え」と相棒の高い能力を称賛した。
GDJシリーズの最終戦は6月18日の関東オークス・Jpn2。川崎の2100メートルでJRAの素質馬も参戦する。「距離は長い方が合う。地方なら千八から二千までは大丈夫。次走はオーナーと相談してからになるが、関東オークスの予備登録は済ませている」と宇都英師。愛知へ移籍後の成長と勢いなら、勝算はありそうだ。