安田記念2025に出走予定のロングラン(今年4月撮影、ユーザー提供:つんさん)
ヴィクトワールピサ産駒では現役唯一の重賞ウイナーとなるロングラン(セ7、美浦・和田勇介厩舎)が、安田記念(3歳上・GI・芝1600m)でGI初制覇を狙う。
ロングランは父ヴィクトワールピサ、母ノッテビアンカ、母の父Kendargentの血統。父は10年の皐月賞と有馬記念の覇者。11年には日本馬では初となる首G1・ドバイワールドC制覇を果たしている。一方の母は15年の仏G1・クリテリヨムドサンクルーの3着馬。半妹のボンヌソワレは今年のフィリーズレビューの3着馬。そして叔父のトウキョウゴールドは社台ファームの吉田照哉代表の所有馬で、フランスを拠点とする小林智調教師の管理馬。21年に伊G2・伊ダービーをC.デムーロ騎手とのコンビで制している。
ここまで26戦7勝。23年12月のディセンバーSでオープン初勝利。重賞では善戦止まりだったが、前々走の小倉大賞典で待望の初タイトルを獲得した。さらに初のマイル戦となった前走のマイラーズCでGII初制覇。明けて7歳だが充実期を迎えており、GI初挑戦の今回も好勝負を期待できる。
ヴィクトワールピサ産駒は23年菊花賞のパクスオトマニカ(17着)以来、1年8カ月ぶりのGI参戦となる。勝てば16年の桜花賞のジュエラー以来となる9年ぶり2勝目。21年からトルコで種牡馬生活を送る父を喜ばせる戴冠劇といきたい。