マルカイグアスの勝利に鴨宮祥行騎手はガッツポーズ(カメラ・谷口 健二)
春の中距離王決定戦、全国交流レース第63回六甲盃は5日、園田競馬場で12頭(地元9、船橋2、大井1)が参戦して争われ、2番人気の地元
マルカイグアス(鴨宮祥行騎手)が2周目向こう正面で一気にスパートすると2着の船橋からの遠征馬
ノットリグレットに9馬身もの差をつけて重賞5勝目。名実ともに兵庫の中距離戦線の主役に躍り出た。
鴨宮とのコンビ復活で強い
マルカイグアスが戻ってきた。鞍上が「スタートだけは遅れないように」と細心の注意を払った発馬も無難に決め道中は5番手を追走。2周目2コーナーからじわじわ
スピードを上げていく“必勝パターン”で3コーナー過ぎに先頭に立つと直線は独走。その実力を存分に示した。
「騎乗していて手応えが気持ちいい馬。また乗せてもらえて感謝です」と鴨宮。今年1月から4か月間、
オーストラリアに武者修行。言語などの違いに戸惑いながらも競馬を勉強してきた成果がさっそく、表れた格好だ。
管理する橋本調教師も9馬身差をつけて勝つとは想定しておらず、喜びもひとしお。次走は明言しなかったが、「スタミナがあるので距離が延びても大丈夫。調子のいいうちに(他地区へ)遠征したい」とダート
グレードレース挑戦に意欲を見せた。(蔵田 成樹)