宝塚記念2025に出走予定のソールオリエンス(今年4月撮影、ユーザー提供:りゅうさん)
松山弘平騎手がソールオリエンス(牡5、美浦・手塚貴久厩舎)で宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)の初制覇を狙う。
松山騎手はこれまで宝塚記念に7回騎乗。22年のデアリングタクトの3着が最高着順で、【0-0-1-6】という成績は地味に映るかもしれない。しかし、デアリングタクト以外の6頭が単勝オッズ30倍以上の人気薄だった点には注意が必要。20年のメイショウテンゲンの5着(16番人気)など、全7頭を人気以上の着順に導いているのは、さすがと言うしかない。
今年のパートナーはソールオリエンスだ。23年にはデビュー3連勝で皐月賞を制覇。日本ダービーが2着、菊花賞が3着と、クラシックの主役を務めた。しかし、近走は精彩を欠いている。最後の連対はちょうど1年前の宝塚記念の2着。その後は4戦して天皇賞(秋)が7着、ジャパンCが14着、京都記念が5着、大阪杯が10着。ジャパンC以外の3戦は勝ち馬から0秒7差以内とはいえ、物足りない面が残る。松山騎手は前走の大阪杯に続いて2回目のタッグ。前回は結果を残せなかったが、その経験を生かしたい一戦となる。
これまでにJRA・GIを6勝している松山騎手だが、全て世代限定戦かダート戦というのは意外な事実だろう。古馬の芝GIでは【0-9-5-61】と惜敗がズラリ。そういった視点からも、松山騎手とソールオリエンスの走りには要注目となる。