◆第66回宝塚記念・G1(6月15日、阪神競馬場・芝2200メートル)
第66回宝塚記念・G1(15日、阪神)の「考察」データ編は、騎手と調教師の相性の良さから
ロードデルレイに注目した。
過去10年間、阪神競馬場の芝で最も多く行われた距離は1600メートル(524レース)。1800メートル(420レース)、2000メートル(404レース)と続くが、宝塚記念が行われる2200メートルはわずか96レース。データとしては少し心もとない数なので、今回は同じ内回りコースで行われる2000メートルと合算した計500レースから導き出した有力馬は
ロードデルレイだ。
まず騎手別をチェックすると、同期間中に100鞍以上騎乗した騎手では川田が勝ち星ダントツ1位の66勝。勝率(27・8%)。連対率(43・5%)。複勝率(60・3%)とすべてでトップに立っているうえ、単勝回収率も103%。内回り中距離戦での信頼度はかなり高い。
管理する中内田調教師は、今回宝塚記念に出走させる厩舎別成績で勝ち星(20勝)、勝率(22・2%)、連対率(35・6%)、複勝率(51・1%)はすべて2位(勝ち星1位は友道調教師33勝、勝率、連対率、複勝率1位は上村調教師)と安定した数字をマークしている。
中内田調教師はこれまでG1・8勝で、そのうち川田が騎乗して23年牝馬3冠の
リバティアイランドなど6勝。“好相性コンビ”で実際、
ロードデルレイに騎乗した3戦も《1》《1》〈2〉着。前走の大阪杯2着の走りからも、V圏内の一頭なのは間違いない。(西山 智昭)