「宝塚記念・G1」(15日、阪神)
昨年の菊花賞馬
アーバンシックの最終追いは11日、美浦Wでの3頭併せ。直線では僚馬の間に入りながらも、集中を切らさずに力強い動きを見せた。断然の1番人気に支持された前走の日経賞では3着に敗れた。武井亮調教師(44)=美浦=は前回からの上昇を強調して「名誉挽回したい」と力を込めた。
昨年の菊花賞馬
アーバンシックは美浦Wで3頭併せ。真ん中の位置でも終始
リラックスした走りを見せると、直線でスムーズに加速して6F82秒0-36秒7-11秒6を記録した。以下、武井亮調教師とクリストフ・ルメール騎手との一問一答。
◆武井亮調教師
-中間の雰囲気は。
「明らかに一番いい感じで帰厩しました。これまでの1週前は直線でモタつくようなところが見られたけど、今回は手前をスパンと変え、グンと
スピードアップした」
-最終追い切りは。
「先週の時点で動いていたので、今週は動きではなく折り合いを確認する意味でも3頭併せの真ん中に入れて追いました。良かったです」
-古馬になってからの成長は。
「肉体面は見た目でそこまで変わらないけど、動きの質が上がってきた。精神面は2週前追いを先頭で走らせて、これまでは不安だったので、近くで刺激しながら先行させたけど、今回は離れた先頭でも前進気勢を持って走れていた。だいぶ大人になってきました」
-舞台については。
「セントライト記念で強い勝ち方をして中山をこなしているし、坂も問題ない。あとはスタートを出てほしい。有馬記念のように出遅れると、きつくなる」
-道悪は。
「かき込むような走りで
スピードだけではなく、
パワーもある。日経賞は特殊な馬場だったけど、こなせると思っています」
-意気込みを。
「菊花賞上位馬が活躍しているので、ここで名誉挽回したいです」
◆C・ルメール騎手
-日経賞を振り返って。
「ラスト100メートルで疲れてしまった。休み明けだったし、状態が良くなれば、いい競馬ができると思いました」
-2200メートルについては。
「スタートしてから落ち着いて走れるし、徐々にポジションも上げられる。いい距離です」
-ラ
イバルは。
「
レガレイラは有馬記念で頑張ったし、
ベラジオオペラは大阪杯をレコードで優勝した。この2頭は強いです」
-最後に意気込みを。
「大きなチャンスがあると思います」