関東オークス2025に出走するクリノメイ(ユーザー提供:Daigoさん)
6月18日(水)に川崎競馬場で行われる関東オークス(3歳牝・JpnII・ダ2100m)。ダート路線を歩む3歳牝馬にとって春の大目標となるレースで、南関東牝馬三冠の最終戦にあたる。
2000年にダートグレード競走となって以降、やはりJRA所属馬の活躍が目立つ。地方所属馬の勝利は05年テンセイフジ、06年チャームアスリープ、12年アスカリーブルの3頭のみ。ただ、昨年も2着に船橋のミスカッレーラ、3着に高知のグラインドアウトが食い込むなど、連下には地方馬もよく絡んでいる。今年も中央馬が実力発揮か、それとも地方馬が意地を見せるか。発走予定日時は18日(水)の20時10分。主な出走予定馬は以下の通り。
■クリノメイ(牝3、栗東・須貝尚介厩舎)
デビュー2連勝を飾り、阪神JFにも出走した素質馬。年明けはチューリップ賞から始動し、内3、4番手からしぶとく抜け出して初タイトルを手にした。桜花賞は15着で今回から路線転向。ウシュバテソーロをはじめ、オルフェーヴル産駒は砂で才能開花する馬も多いうえ、母は全10戦がダートだった。血統背景を踏まえれば、いきなりから通用しても不思議ではない。
■ベルグラシアス(牝3、大井・市村誠厩舎)
出走を重ねて力を付け、3月のスターバーストCではのちに京浜盃、羽田盃で好走するナイトオブファイアの2着に入った。続く不死鳥賞はひとマクリで5馬身差の圧勝を飾り、東京プリンセス賞に駒を進めると、重賞初挑戦ながら2馬身半差の完勝で初タイトル。長く脚を使え、スタミナも豊富で、距離延長は望むところ。さらに相手は強くなるが、一矢報いたい。
■プラウドフレール(牝3、船橋・川島正一厩舎)
半兄ギャルダルは23、24年にフジノウェーブ記念を連覇。半姉ミスカッレーラは昨年の関東オークスで2着という良血。暮れの東京2歳優駿牝馬で重賞初制覇を果たすと、ユングフラウ賞、桜花賞(浦和)と3連勝して一気に名をあげた。前走の東京プリンセス賞は乱ペースもあって5着に敗れたが、小回りで器用さを生かしたいタイプ。川崎2100mで巻き返しなるか。
■メモリアカフェ(牝3、美浦・柄崎将寿厩舎)
今年2月のデビュー戦は逃げた勝ち馬から1.3/4馬身差に遅れたが、3月に行われた未勝利戦を7馬身差で圧勝し、たしかな素質を見せつける。前走は終始揉まれこむ厳しい展開になったが、直線で馬場の外目に持ち出されると、他馬が止まって見えるほどの末脚を繰り出して快勝。高い能力、決め手は秘めている。今回は地方ダートへの適性がカギになりそうだ。
そのほかにも、未勝利と1勝クラスを連勝中のクリノスワロー(牝3、栗東・高橋義忠厩舎)、のじぎく賞を制したコパノエミリア(牝3、愛知・宇都英樹厩舎)などが出走を予定している。