府中牝馬S2025に出走予定のフィールシンパシー(23年2月撮影、ユーザー提供:モエロウエクラさん)
デビュー5年目の横山琉人騎手が、府中牝馬ステークス(3歳上牝・GIII・芝1800m)のフィールシンパシー(牝6、美浦・小島茂之厩舎)でJRA重賞初制覇を狙う。
横山琉人騎手は03年1月8日生まれ、茨城県出身の22歳。21年に美浦・相沢郁厩舎からデビュー。同期には永島まなみ騎手や角田大和騎手らがいる。JRA通算1793戦97勝。ルーキーイヤーは9勝に留まったが、2年目には34勝を挙げた。3年目以降は23勝、15勝と勝利数を減らしていたが、今年は早くも16勝をマーク。春の新潟開催では7勝を挙げてリーディングを獲得するなど、勢いに乗っている。ただ、ここまで重賞は未勝利。14回の参戦で23年のターコイズSと24年の福島牝馬Sのフィールシンパシーの2着が最高着順だ。
そのフィールシンパシーとのコンビで、府中牝馬Sに挑む。これまでの25戦のうち、22戦でコンビを組んでいる最良のパートナー。全4勝は自身の手綱で挙げたものだ。一時は成績が落ち込んでいたが、今春は中山牝馬Sが0秒3差の5着、福島牝馬Sが0秒4差の3着と復調ムード。もう6歳だが、牝馬同士のGIIIなら五分に戦える力がある。
21年デビューのジョッキーは8人。引退した騎手も含め、重賞を勝っているのは永島まなみ騎手の1人だけだ。ここで関東では一番乗りの重賞制覇となることを期待したい。