しらさぎS2025に出走予定のレーベンスティール(今年1月撮影、ユーザー提供:ピレネー犬さん)
川田将雅騎手がしらさぎステークス(3歳上・GIII・芝1600m)のレーベンスティール(牡5、美浦・田中博康厩舎)で1年2カ月ぶりのテン乗り重賞制覇を狙う。
近年の川田騎手の重賞制覇は、ほぼ継続騎乗だ。JRAに限ると、初騎乗での重賞勝ちは24年のシンザン記念のノーブルロジャーが最後。その後の15勝を見ても、継続騎乗が14勝に対し、乗り替わりは1勝だから極端だ。また、地方を含めても初騎乗での重賞勝ちは24年の羽田盃のアマンテビアンコが最後。勝手知ったるパートナーとの勝利が目立つ。
そんな中、しらさぎSではレーベンスティールに初騎乗する。23年のセントライト記念、24年のオールカマーとエプソムCを制している実力馬。近2戦は天皇賞(秋)が8着、AJCCが12着と案外だが、このメンバーなら地力上位だ。初のマイルがカギとはいえ、GIIIなら結果を求められる一戦になるだろう。ちなみに過去5勝は順にT.マーカンド騎手、D.レーン騎手、J.モレイラ騎手、C.ルメール騎手とのタッグ。したがって日本人ジョッキーでの初勝利がかかる一戦でもある。
川田騎手にとっては1年2カ月ぶりのテン乗り重賞Vがかかる一戦。日本人ジョッキーの意地を見せられるか、という視点でも要注目したい。