「府中牝馬S・G3」(22日、東京)
格上挑戦でも秘めたる能力は重賞クラス。4歳の夏を迎える
カニキュルは、これまで8戦3勝と大事に使われてきた。半年ぶりの実戦となった前走の2勝クラスでは、初のマイル戦を苦にせず後続に3馬身半差をつける完勝。菊沢師は「ジョッキーがうまく乗ってくれたし、馬も競馬を理解してきている。調教では見せないようなス
トライドを競馬で見せるのだから、やっぱりポテンシャルは高いよね」と才能が花開きつつあることを再確認した。
これまでの重賞挑戦は3戦。壁にはね返されてきたが、心身ともに充実している今なら十分に戦える。「1週前の動きも良かった。何より気持ちと体の
バランスが取れてきたことが大きい」と成長に目を細める。
東京コースでは〈3・1・1・0〉とフ
ローラS3着を含め、高いレベルで安定した走りを続けている。ハンデも52キロと恵まれ、重賞初制覇へ向けてこれ以上ない条件がそろった。全国リーディング首位を快走する戸崎圭に導かれ、混戦の牝馬重賞を制するか。