18日(水)、晴・良馬場の川崎競馬場で行われたダート
グレード競走の第61回関東オークス(JpnII・2100m・出走14頭)は、1番人気・JRAの
メモリアカフェ(C・ルメール騎手騎乗)が道中4、5番手から追い上げて、最後は5馬身差をつける圧勝。3連勝で重賞初制覇を飾った。勝ちタイムは2分17秒3。
2着に7番人気の
コパノエミリア(愛知)、さらに3/4馬身差の3着に4番人気の
プラウドフレール(船橋)が入った。2番人気の
クリノスワロー(JRA)は5着となった。
勝った
メモリアカフェは父
ナダル、母ルミエールカフェ(その父マンハッタンカフェ)という血統の3歳牝馬で、JRA美浦・柄崎将寿調教師の管理馬。通算成績は4戦3勝とした。鞍上のC・ルメール騎手は、2017年の
クイーンマンボ以来、関東オークス2度目の制覇となった。
〈レース後のコメント〉
1着
メモリアカフェ(C.ルメール騎手)
「3コーナーから馬の手応えはとても良かったです。だんだん加速をしてくれましたし、早めに抜けました。馬の状態はバッチリでした。ナイター競馬は初めてでしたが、全然問題ありませんでした。ずっと真面目でしたし、息が入っていたので、最後はすごく良い脚を使ってくれました。5番手ぐらいで、速いペースをフォローして(追いかけて)いました。向正面からだんだんポジションが上がっていきました。自分から進んで行きましたし、僕はただのパッセンジャーでした。JRAで2連勝しました。両方良い感じでしたから、今回も能力を見せてくれました。これからまた重賞レベルで楽しみにしています。
(柄崎調教師の重賞初制覇について)良かったですね。これからたくさん勝てると思います。先生、おめでとうございます。皆さん、今日は競馬場へ観に来てくれてありがとうございます。僕にとって川崎競馬場は、結構ラッキーな競馬場です。今日は良い天気で、皆さん競馬を楽しんだと思います。また今度、応援してください。ありがとうございました」
(柄崎将寿調教師)
「ホッとしています。前走後、馬がとても精神的に成長して、どっしりとしてきました。ナイターや、2100mへの不安もありましたが、ナイターは練習できるわけでもありませんし、割り切って、調整を進めてきました。(レース中は)終始ドキドキしていましたが、スタートは良かったですし、折り合いは抜群でしたね。(最後に)伸びる、伸びないに関しては、距離もありますし、冷静に見ていました。厩舎初勝利の馬で、初重賞制覇。夢のようです。
(今後は)具体的には決めていませんが、距離をこなしてくれましたし、ダートの競馬はJRA、地方、海外と選択肢があるので、馬の状態を見て、適性のあるレースを見極めて出走させたい、と思っています。(馬名の)
メモリアには記憶、という意味がありますが、初勝利を挙げてくれて、私の記憶に残る馬になってくれましたし、皆さんの
メモリア、記憶に残る馬に育てたいです」
2着
コパノエミリア(吉村智洋騎手)
「思った通りの走りをしてくれました。操縦性がとても良い馬で、乗りやすかったです。(今日は)勝った馬が強かったです。でも、2着争いはしっかりとらえきってくれました。縦長の流れも想定はしていて、チャンスがあると思って乗っていました」
3着
プラウドフレール(張田昴騎手)
「よくがんばってくれました。やはり、距離は長いと思います。辛抱して走ってくれました。外から馬に来られて掛かってしまうところがあり、折り合いの面でしんどかったです。馬の状態は良かったです」
4着
クリノメイ(佐々木大輔騎手)
「初ダートでしたが、一瞬砂を被って怯むところがありましたが、すぐに慣れてくれました。ダートの適性はあります。初のナイターで、環境が変わったりして、
テンションの面でアップアップしていましたが、慣れてくれれば、(この相手にも)勝てると思います」
(取材:山本直)