7月2日(水)に大井競馬場で行われる帝王賞(4歳上・JpnI・ダ2000m)。中央から
アンタレスSを快勝した
ミッキーファイト、昨年2着の
ウィルソンテソーロが出走し、迎え撃つ地方馬は、川崎記念2着の
ディクテオン、高知の雄
シンメデージーなどがエントリーしている。そんな豪華メンバーが揃った“上半期のダート王者決定戦”を過去10年の傾向から分析してみたい。
まずは所属から。1986年に交流競走となって以降、古くは地方馬も頑張っていたが、10年の
フリオーソを最後に白星から遠ざかっており、14年連続で中央馬が勝利している。近10年でみると、地方所属馬が【0-1-2-60】なのに対し、JRA所属馬が【10-9-8-40】と圧倒的。とりわけ関西馬が【10-7-6-38】と好成績を残している。
続いて枠順の内、外に着目。1〜4枠が【7-4-5-37】、5〜8枠が【3-6-5-63】。着度数だけではなく、勝率、複勝率でも内寄りの枠が一歩リードしている。今年は14頭立てと比較的頭数が揃ったこともあり、7枠、8枠が当たった馬は多少評価を下げていいかもしれない。
軸は5番人気以内から選びたい。過去10年で1〜5番人気が【9-9-7-25】。5〜7頭出走している中央馬が上位人気に推されることが多く、実力も備えているため、1、2着に人気薄が入ることはめったにない。21年は4→10→6人気で決着して大波乱となったが、ほとんどの年は3連単で4桁〜5桁前半の配当になる。いっぽう、1〜3番人気で上位独占するケースは少ないことも頭に入れておきたい。近10年では、1着に2番人気
クリソベリル、2着に1番人気
オメガパフューム、3着に3番人気
チュウワウィザードが入った20年のみ。穴馬は3着、せいぜい2着までにして、堅すぎず、荒れすぎずのラインを狙うのがベターといえる。
最後にジョッキー。今年も
ウィルソンテソーロの手綱を執る川田将雅騎手に注目したい。20年に
クリソベリルで勝利したほか、昨年の
ウィルソンテソーロ、23年の
クラウンプライド、22年と19年の
チュウワウィザードで2着。【1-4-0-2】で帝王賞とは抜群の相性を誇っている。