夏の福島が開幕し、2日目(6月29日)の芝1800mでは良血の
ロスパレドネスが初陣を飾った。2週目も土日で計4鞍のメイクデビューが組まれており、日曜日(7月6日)には芝2000mのレースが行われる。どの馬が勝ち上がるのか注目だ。
【7月5日(土) 福島芝1200m】
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ドルマバフチェ(牝、父
Palace Pier、母ミノレット、美浦・千葉直人厩舎)
母は米G1・ベルモントオークス招待Sの勝ち馬。伯父には
エイシンアポロン(マイルCS)がいる。
Kingman産駒の父はジャックルマロワ賞を連覇するなど英仏でマイルG1を5勝。現2歳世代が初年度産駒となる。「しっかりと乗り込んできました。楽に動けているし、いい仕上がりだと思います」と千葉直人調教師。鞍上は原優介騎手が予定されている。
【7月5日(土) 福島芝1800m・牝馬】
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ルクスアンジュ(牝、父
ミッキーアイル、母スマートエリス、美浦・鹿戸雄一厩舎)
一族からは宝塚記念などGIを3勝した
スイープトウショウが出ている。「ひと追い毎に良くなっているし、デビュー前の動きとしては十分。気性的に中距離のほうが合いそう。まずは1800mから使ってみます」と鹿戸雄一調教師。鞍上は三浦皇成騎手が予定されている。
【7月6日(日) 福島芝2000m】
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タイダルロック(牡、父
モーリス、母アースライズ、美浦・武井亮厩舎)
母はフラワーC2着、オークス4着、秋華賞5着、愛知杯3着、
マーメイドS3着など活躍した。叔父には今年の日本ダービーを制した
クロワデュノールがいる。先週の追い切りはウッドチップコースで僚馬(3歳未勝利)を追走し、6F81.4-65.8-51.8-37.5-23.7-11.5の時計をマークした。「脚長で跳びが大きい。すごく心肺機能が高いし、この時期にしては体力も十分。持続型なので、長めの距離がいいと思います」と武井亮調教師。鞍上は大野拓弥騎手が予定されている。
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ラディアントスター(牡、父
サトノアラジン、母ミスエリカ、美浦・林徹厩舎)
一昨年のノーザン
ファーム
ミックスセールに上場され、取引価格は3300万円。半姉に
クリスマスパレード(紫苑S)がいる。先週の追い切りはウッドチップコースで年長馬と併せ、5F67.1-52.5-37.9-24.0-11.4の時計をマークした。「繊細なところもありますが、折り合いは大丈夫そう。しっかりとした感じの
パワータイプなので、条件的にも福島は合うと思います」と林徹調教師。鞍上は戸崎圭太騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)