積極的なレースから押し切ったルメール騎乗のミッキーファイト(撮影・河野 光希)
上半期の古馬ダート王決定戦「第48回帝王賞」が行われ、
ミッキーファイト(牡4=JRA・田中博、父
ドレフォン)が1番人気に応えて快勝した。重賞は4勝目。Jpn1制覇は初めて。JRA勢はこのレース15連勝となった。
序盤は2番手を追走。だが、向正面で
ヒーローコールをかわして果敢に先頭へ。待っていたとばかりに武豊・
ノットゥルノ、川田・
ウィルソンテソーロが差を詰めに行ったが先頭を譲らず、直線で2頭を振り切った。最後は
アウトレンジが強襲してきたが、これも首差振り切った。勝ち時計は2分3秒1。
C・ルメールは18年
ゴールドドリーム以来の優勝で、7年ぶり2勝目となった。
ルメールは「いい競馬を期待していた。能力の高い馬。G1レベルであることを見せました。スタートから
リラックスしていたし、道中も冷静。馬との呼吸は完璧で、ずっとスムーズでした。体がパワフルで自分のペースで走れる。もう少し後ろからでも大丈夫。何でもできるのがストロングポイントです。皆さんは未来のダートのスーパースターホースを見ることができましたね」。将来性の高さに太鼓判を押した。
▽帝王賞 ダート界の実力馬が全国各地から集結する上半期のダート最強馬決定戦。1978年の創設当初は2800メートルで行われ、86年から2000メートルに変更された。同年に「中央競馬招待競走」となり、JRA所属馬が出走できるようになった。95年にダート交流重賞となり、97年から統一G1に格付けされた(07年からJpn1表記に)。