「巴賞」（１３日、函館）

　ケイアイセナは９日、藤岡佑を背に、函館Ｗで最終追い。体全体を大きく使った生き生きとした動きを披露。余力十分に伸び、５Ｆ６７秒６-３９秒４-１２秒５を計時した。初タッグを組む鞍上は「元気の良さを感じましたね」とうなずいた。

　これまでの４勝全てが逃げ切りＶ。昨年１０月に３勝クラスを突破した際は、背後から迫られれば迫られるほど力強さが増したように、逃げてこそ良さが出るタイプだ。前走（６着）は先行勢が多く苦しい展開になったが、単騎逃げがかなった２走前の福島民報杯はしぶとく３着に踏ん張った。只松助手は「絡まれずにスムーズな形が理想。先週、栗東で大きめを乗って前向きさが出てきたし、状態は上向いている」と手応えを語る。

　洋芝への対応についても、同助手は「スピードだけでなく力強さも感じます。こなしてくれるんじゃないかな」と期待は高い。華麗な逃げで先頭を守り切ってみせる。