◆第159回サイゲームス・パリ大賞・仏G1(現地時間7月13日、パリロンシャン競馬場・芝2400メートル、良)
人気ゲーム「ウマ娘」で知られる日本のサイゲームス社がメインスポンサーに就任したフランス伝統の3歳G1に6頭が出走し、地元フランスから追加登録料(約245万円)を払って参戦したル
ファール(牡3歳、仏・JCルジェ厩舎、父ルアーヴル)が5戦目でG1初勝利を決めた。前走のフランスダービーでは17着に敗れていたが、ここで一変。同じコースで行われる凱旋門賞・仏G1(10月5日、パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)への優先出走権を獲得した。勝ちタイムは2分26秒45。
初コンビのクリスチャン・デムーロ騎手は2016年の
モンオメル、23年の
フィードザフレームに続く3度目の勝利。レースはフランクリーグッドセン(オーガスティン・マダムト騎手)がハナに立ってレースを引っ張る形。2番手追走の
トリニティカレッジ(1番人気)が最後の直線で抜け出したが、中団のインで脚をためたル
ファールが力強い脚で一完歩ごとに
トリニティカレッジに迫って短頭差で差し切った。
アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎の
トリニティカレッジ(ライアン・ムーア騎手)が勝ち馬と同タイムで2着。英ダービー4着のニューグラウンド(コリン・キーン騎手)が3着に続いた。
パリ大賞は薄暮開催で行われ、発走時刻は現地時間20時25分。総賞金60万ユーロ(約9788万円)で、1着賞金は34万2840ユーロ(約5593万円)となっている(2025年フランス・ギャロ発表のレート1ユーロ163・132137円で計算)。これまで日本調教馬は参戦していない。
この結果を踏まえ、大手ブックメーカーのウィ
リアムヒルでは、今秋の凱旋門賞・仏G1(10月5日、パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)でル
ファールは26倍で16番人気の評価。パリ大賞2着の
トリニティカレッジは34倍。今年の英オークス馬の
ミニーホーク(牝3歳、愛・Aオブライエン厩舎、父
フランケル=追加登録が必要)が、13倍で1番人気となっている。
日本から北村友一騎手で参戦する
クロワデュノール(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父
キタサンブラック)は、17倍で7番人気タイ。
ビザンチンドリーム(牡4歳、栗東・坂口智康厩舎、父
エピファネイア)は67倍。